囚人のジレンマ
ある犯罪を犯した容疑者2人がいて、それぞれが別室で尋問されています。
そこでは以下のような取引を持ちかけられているのですが、その取引は容疑者2人に平等に持ちかけられているということを容疑者2人は知っています。
- 自分だけが自白すれば、懲役1年
- 相手だけが自白すれば、懲役15年
- 二人とも黙秘すれば、懲役2年
- 二人とも自白すれば、懲役10年
さて、あなたならどうしますか??
これ、かなり難しい選択を強いられますよね。
相手のことを考えずに選択するのであれば「自分だけが自白すれば、懲役1年」を選択したいところですが、もし相手も同じ考えで「自分だけが自白すれば、懲役1年」を選んだ場合、結果二人とも「二人とも自白すれば、懲役10年」となってしまいます。
さて今度は「二人とも黙秘すれば、懲役2年」が良さそうですが、相手が「自白」しないとも限りませんし、最悪の場合「相手だけが自白」となり、自分だけが懲役15年となってしまします。
それでは、相手が「自白」しないことに期待して「二人とも自白すれば、懲役10年」を選びますか??
上手く行けば、自分だけ「懲役1年」となりますが、相手が「自白」しないという根拠もありませんし、自ら「懲役10年」を選択するのは、なかなかできないことですよね。
これは、ゲーム理論や経済学において「個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況の例」としてよく挙げられる問題で、ゲーム理論におけるゲームの1つとなっています。
まぁ、この場合、容疑者2人にとっては、互いに裏切りあって懲役10年となるよりは、互いに強調しあって2年の刑を受ける方が1番なのですが、どうしても自分の利益のみを追求してしまうため、互いに裏切りあうという結果になるのだそうです。
しかし、これ、ゲームという感覚で考えるから気楽ですけど、実際にこのような状況下におかれた場合、また違った感覚が生まれてくるのか知れませんね。
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