前田壮一の行動経済学入門

経済学と心理学の中間に位置すると言われる行動経済学について私前田壮一がしっかりと学んでいきたいと思います。

なぜか保険に・・・

保険ってみなさん入っていますか?


心の安心のために入っている人もいるようですが、人はなぜか「死ぬ、入院する」など起きる確率の低いものを重視し、その反対に「死ぬ、入院する」などの起きない確率を軽視しがちで、保険料を毎月支払っていたりします。



これは、どうやら人間は「恐怖」に対しては、それが起こる確率を高く見積もってしまうらしく、その災いが起こったときにどうするのかを考え、想像し、客観的な考えができなくなっているからなのだそうです。


もちろん、保険に入ることが悪いことではありませんよ。


これを行動経済学で見ると、大変興味深いのです。


というのも、毎月保険料を支払うというのは、よくよく考えると「損失」に当たりますよね。
そして、それが回収できるという保証はありませんし、それがいつなのかもわかりません。


もし、あなたが現在保険に入っているとしたら、毎月の支払額は知っているでしょうけど、これまでにいくら支払ったのか?をすぐに言うことができますか?


例えば、毎月1万円の支払いが10年続いていたとしたら、これまでに120万円の支払いを行ったということになります。


なかなかの金額ですよね。
この間に、入院などして助かったという人もいるでしょうけど、ほとんどの人はなんの問題もなく、お金を支払っただけなのではないでしょうか?


実は、大抵の人は、これまでに支払った保険料の金額を知らないことが多くて、実際のところ、ただただ支払っている安心感だけだという人は多いのです。


もちろん、これは望ましいことなのですが、支払っている保険料を貯蓄に廻したとしたら、一体どうなるでしょう?


ひょっとすると、貯蓄にまわしていたお金だけで入院費を賄うことができたなんてこともあるのではないでしょうかね?


「死」への恐怖に対しては、なかなか抵抗することはできませんが、ただお金を支払っているだけで、保険のことをちっともわかっていないなんて契約だけは止めておきましょうy。