前田壮一の行動経済学入門

経済学と心理学の中間に位置すると言われる行動経済学について前田壮一がしっかりと学んでいきたいと思います。

現在志向バイアス

行動経済学には「現在志向バイアス」と呼ばれる理論があって、これは「未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心理のことで、以下のような質問があったとき、あなたはどちらを選びますか?


・今もらえる5万円
・1年後にもらえる7万円


一般的には「今からもらえる5万円」を選択する人が多いようで、その理由というのが、未来の喜び(7万円を手にする)を人はなかなか想像しにくく、逆に、目の前の利益が行動に影響を与えてしまうからなんです。


この現在志向バイアスに関する有名な実験としてマシュマロの実験があり、この実験は、
子供をマシュマロが1個だけ置いてある部屋に入れ、「帰ってくるまで食べなければマシュマロを2個あげる」と告げ、どのような行動を起こすのかを調べる実験なのですが、大抵の場合、2個のマシュマロをもらう方が価値があるにもかかわらず、子供は目の前の甘さの方を選ぶのだとか。



この実験でよく話題となるのが、老後の資金の積立で、老後資金といった将来の目標に向かって貯金を続けることが難しいのは、このバイアスのせいなのだそうですよ。


日本の場合、年金があるからいいやなんて考える人もいますが、年金だけで暮らす60歳以上の無職世帯は毎月4~5万円の赤字というデータも出ていますし、若いうちから老後のための資金は確保しておいたほうがいいでしょう。