行動経済学入門

経済学と心理学の中間に位置すると言われる行動経済学についてしっかりと学んでいきたいと思います。

2017年5月のブログ記事

  • インセンティブのバランス

    よく人を動かすために、インセンティブが使われますが、これも使い方次第では、思った以上の効果が出ないようですよ。 あるテストで、6つのゲームを行ってもらい、それぞれ普通の成績であれば「良」として定められた報酬がもらえ、さらにいい成績であれば「優」として定められた報酬が2倍となってもらえます。 しかし... 続きをみる

  • 人間の性質である損失回避

    「利得が満足感を増やす度合いよりも、損失が満足感を減らす度合いのほうが大きい。」 いきなりなんのこっちゃ?って感じですよね。 このような人間の性質を「損失回避」というのだそうで、どういうことかというと、 「1万円で買った馬券が見事に的中し、2倍の2万円のお金をゲットしました。 次にそのうちの1万円... 続きをみる

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  • 囚人のジレンマ

    ある犯罪を犯した容疑者2人がいて、それぞれが別室で尋問されています。 そこでは以下のような取引を持ちかけられているのですが、その取引は容疑者2人に平等に持ちかけられているということを容疑者2人は知っています。 自分だけが自白すれば、懲役1年 相手だけが自白すれば、懲役15年 二人とも黙秘すれば、懲... 続きをみる

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  • 利己性と利他性

    自分のことだけしか考えない、自分の利益だけを追求するような自己中心的なことを利己性と言います。 言葉にするとかなり嫌な人間に思われるかもしれませんが、大なり小なり、人間は利己的な部分を持っています。 またこの利己的という言葉に対比する言葉として「利他的」という言葉があります。 まぁ、あまり日本語と... 続きをみる

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  • 貰って喜ばれるモノ

    人にプレゼントする時、何を贈ったらいいのか悩みますよね。 相手の趣味や好みを理解しているわけでもないですし、自分の趣味を押し付けるのも不粋ですし、逆にプレゼントされる場合でも、欲しくないものを貰っても、そのときは嬉しいのですが、その後使うことがないなんてことはザラですよね。 しかし、経済学では「贈... 続きをみる

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  • フレーミング効果

    人が意思決定する場合、その絶対的評価で決定するのではなく、自分の基準点との対比において比較されるため、絶対評価とは異なる判断を導く可能性があるという効果のことなのだそうで、それは情報提供方法の違いやその人の心的構成によって、非合理的な判断をしてしまうのだそうです。 まぁ、ちょっとわかりづらいですよ... 続きをみる

  • 二度と戻らない時間とお金と労力

    サンクコストというものがあって、英語表記だと「SUNK COST」、日本語訳だと「埋没費用」と言われていて、これが一体なんなのかというと、既に使ってしまった時間やお金、労力などのことで、もう二度と戻らないものを指します。 よくこのサンクコストで例えられるのが、映画。 映画館で映画のチケットを買って... 続きをみる